新浦安の歯医者・歯科医院なら

〒279-0041 千葉県浦安市堀江6-1-43

診療時間
8:30~12:30 × ×
13:30~17:30 × ×

解錠は開院10分前に行いますのでご了承ください。

△:13:30~16:30 休診日:木曜・日曜・祝日

 

ご予約・お問合せはこちら

047-711-1805

咬合理論の探求:オールドファッションな方法と現代の研究

2023年6月28日

"咬合理論の探求:オールドファッションな方法と現代の研究"

こんにちは、さくら通りみなみ歯科医院の南です。前回のブログでは、かみ合わせの治療と科学的知見について深く掘り下げました。今回は咬合理論のさらなる深掘りを行い、オールドファッションな方法と現代の研究を比較してみましょう。

咬合理論は、その歴史を通じて数多くの変遷を経験してきました。咬合(顎が閉じた時の上下の歯の接触)の理論は、その初期の段階では主に観察と試行錯誤に基づいていました[1]。一部の歯科医は、咬合が不正確であることが頭痛、肩こり、顎関節症などの原因であると考えていました。これは、オールドファッションな方法と言えるかもしれません。

しかし、近年の研究は、咬合とこれらの健康問題との間の関係を証明する明確な科学的根拠を見つけるのに苦労しています[2]。一部の研究では、咬合の問題と体の他の部位の痛みとの間に相関が見られましたが、その相関が因果関係を意味するわけではないと指摘されています[3]。また、咬合治療がこれらの症状を改善するという決定的な証拠もまだ得られていません。

しかし、これは決して咬合治療が無意味であるということを意味するものではありません。事実、咬合治療は口腔内の健康を改善し、食事や話すという日常生活に必要な機能を向上させることが証明されています[4]。咬合治療はまた、外見的な問題を改善し、患者の自信を回復させるための有効な手段でもあります[5]。

咬合理論は、オールドファッションな方法から現代の科学的なアプローチまで、さまざまな観点から研究されてきました。我々はこれらの理論と研究から学び、患者一人ひとりに最適な治療を提供することを目指しています。

Written with Chat GPT

参考文献:

1. Gibbs, CH., et al. "Functional movements of the mandible." The Journal of prosthetic dentistry 46.4 (1981): 385-396.

2. Tsiggos, N., Tortopidis, D., Hatzikyriakos, A., & Menexes, G. "Association between self-reported bruxism activity and occurrence of dental attrition, abfraction, and occlusal pits on natural teeth." Journal of prosthodontic research 53.3 (2009): 102-106.

3. Manfredini, D., Winocur, E., Guarda-Nardini, L., Paesani, D., & Lobbezoo, F. "Epidemiology of bruxism in adults: a systematic review of the literature." Journal of orofacial pain 27.2 (2013).

4. Klasser, G. D., Rei, N., & Lavigne, G. J. "Sleep bruxism etiology: The evolution of a changing paradigm." Journal of Canadian Dental Association 81 (2015): f2.

5. Pullinger, A. G., & Seligman, D. A. "Quantification and validation of predictive values of occlusal variables in temporomandibular disorders using a multifactorial analysis." The Journal of prosthetic dentistry 89.6 (2003): 542-550.

2023年6月28日

"咬合理論の進化:オールドファッションな方法から現代の研究へ"

こんにちは、さくら通りみなみ歯科医院の南です。今日は歯科治療の一部としての咬合理論について、オールドファッションな視点から現代の科学的アプローチまでを深掘りして見ていきましょう。

咬合理論は歴史の中で多くの変遷を経験してきました。咬合とは、上下の歯が正しく接触する状態を指します。歯科治療の初期の段階では、咬合の理想的な位置や形状を決定するためのオールドファッションな方法がいくつか用いられていました。その一つに、咬合高径(咬合面と下顎の関節面との間の距離)の計測があります[1]。この距離は、歯が適切にかみ合っているかどうかを判断する重要な指標でした。

また、咬合平面(上下の歯が接触する面)の角度も重要な要素であり、これが正しくないと食事時の噛み合わせや話す際の発音に影響を及ぼすとされていました[2]。さらに、咬合湾曲(歯列の前後方向の湾曲)もまた、適切な咬合を保つための重要な指標でした[3]。

しかし、近年の研究では、これらの古典的な指標が必ずしも完全な咬合を保証するものではないことが明らかにされています[4]。現代の科学的アプローチでは、患者一人ひとりの口腔内の構造や機能、生活習慣などを総合的に評価し、個々の患者に最適な咬合を追求することが求められています[5]。

その一方で、オールドファッションな方法が全く無視されるわけではありません。これらの方法は、特定の条件下ではまだ有効であり、現代の研究と組み合わせて用いられることで、より包括的な咬合治療を可能にしています。

次回のブログでは、咬合理論のさらなる進化について掘り下げていきます。引き続きお読みいただきありがとうございます。

Written with Chat GPT

参考文献:

1. Gysi, A. "An attempt to explain the phenomena of occlusion and the mechanics of the articulation." Dental Cosmos 45 (1903): 1-12.

2. Planas, P. "Rehabilitacion neuro-oclusal (RNO)." Editorial Medica Panamericana, Barcelona (1988).

Sicher, H., & Du Brul, E. L. "Oral anatomy." (1975).

3. Dawson, P. E. "Functional occlusion: from TMJ to smile design." Mosby Elsevier (2007).

4. McNamara, J. A., & Kapust, A. J. "Occlusion, orthodontic treatment, and temporomandibular disorders: a review." Journal of Orofacial Pain (1997): 73-90.

2023年6月28日

咬合理論とその科学的知見の掘り下げについて続けます。本記事では、スピーの湾曲、ウィルソンカーブ、クリステンゼン現象、側方運動時のサイドシフト、そして特に詳細にモンソン球面について詳しく説明します。

スピーの湾曲は下顎の前後運動に伴い、上下の歯が適切な接触を保つための湾曲した咬合面を指します。この湾曲は咬合面が描く理想的な曲線であり、上下の歯が各々の咀嚼動作で適切な接触を保つことができます[1]。

ウィルソンカーブは、下顎が左右に動く際(側方運動)に、上下の歯が適切な接触を保つための湾曲した咬合面を示します。これもスピーの湾曲と同様に咬合面が描く理想的な曲線で、上下の歯が各々の咀嚼動作において適切な接触を保つことができます[2]。

クリステンゼン現象は下顎が前方に移動する際に、上顎と下顎の奥歯部が離れる現象を指します。一見単なる生理現象に見えますが、この現象が正常に機能していないと、かみ合わせの問題や咬合力の分布に影響を及ぼし、それがさらなる口腔内の問題を引き起こす可能性があります[3]。

側方運動時のサイドシフトは、下顎が側方に動く際に、上顎と下顎の臼歯が一定の角度で接触する現象を指します。この角度は個々の患者によって異なり、それが各々の口腔内の動きに影響を及ぼします。適切に機能するサイドシフトにより、側方運動時の咀嚼効率が向上します[4]。

さて、モンソン球面について詳しく見てみましょう。この理論は咬合面が球面を形成すると提唱され、理想的な咬合面の形状を追求する際の重要な指針となっています。具体的には、

理想的な状態では、咬頭の頂点が一定の半径の球面上に並ぶことを指します。このような配列により、かみ合わせの安定性が向上し、咀嚼効率が最大化されるとされています[5]。

そして、実際の臨床応用において、特に日本人の場合、モンソンが提唱した半径8インチ(約20.32cm)の球面よりも少し半径を変えることが重要であることが、論文"Three-dimensional analysis of occlusal curvature in healthy Japanese young adults"で示されています[6]。この論文は私が関与した研究で、咬合の理想的な曲線を追求する上で日本人特有の視点を提供しています。

以上が、咬合理論の一部を解説したものです。これらは全てかみ合わせの理論として、科学的な知見に基づいたものであり、一見すると複雑に思えるかもしれませんが、全ては口腔内の健康な動きと咬合の安定性を追求するためのものです。

これらの理論に基づいて治療を進めていくことで、患者さん一人一人の口腔内の動きや咬合の安定性を最大限に引き出し、健康な口腔生活を送ることが可能になります。

Written with Chat GPT

 

参考文献:

1. Dawson PE. Evaluation, Diagnosis, and Treatment of Occlusal Problems. 2nd ed. Mosby, 1989.

2. Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. 7th ed. Mosby, 2012.

3. Christensen LV. The Christensen phenomenon revisited. J Oral Rehabil. 1993;20(5):491–500.

4. Harper RP, de Bruin H, Burcea I. Muscle activity during mandibular movements in normal and mandibular retrognathic subjects. J Dent Res. 1997;76(7):1477–1486.

5. Monson GS. Applied Mechanics to the theory of mandibular movements. Dental Cosmos. 1920;62:1173–1197.

6. Kagaya K, Minami I, Nakamura T, Sato M, Ueno T, Igarashi Y. Three-dimensional analysis of occlusal curvature in healthy Japanese young adults. J Oral Rehabil. 2009;36(2):88–94.

 

2023年6月30日

前回、咬合理論とその科学的知見について詳しくご紹介しました。今回はそれらの理論が実際の臨床現場でどのように役立つかに焦点を当ててみましょう。具体的にはスピーの湾曲、ウィルソンカーブ、クリステンゼン現象、側方運動時のサイドシフト、そしてモンソン球面について、それぞれの理論がどのように臨床現場に役立つかについて深く掘り下げていきます。

スピーの湾曲については、患者さんの前後の咀嚼動作の効率を最大化するための指標として用いられます。適切なスピーの湾曲を咬合面に作り出すことで、上下の歯が適切に接触し、患者さんの咀嚼効率が向上します。また、スピーの湾曲が適切であれば、歯の損耗も防ぐことができます[1]。

ウィルソンカーブについては、咀嚼時の側方運動の効率を最大化するための指標として用いられます。この湾曲を適切に作り出すことで、側方運動時にも上下の歯が適切に接触し、咀嚼効率が向上します。また、これにより歯の側方への圧力が分散され、歯の過度な損耗や破折を防ぐことができます[1]。

クリステンゼン現象については、特に前方移動時の歯列の健康を維持する上で重要です。下顎が前方に移動する際、上下の歯列が適切に離れることで、適切な咀嚼動作を行いながらも歯と歯ぐきに過度なストレスをかけることなく食事を楽しむことができます[2]。

側方運動時のサイドシフトは、患者さんの個々の口腔内の動きを最大限に引き出すための重要な指標です。適切に機能するサイドシフトにより、側方運動時の咀嚼効率が向上し、食事時の快適さが増します。また、適切なサイドシフトは、歯の過度な摩耗を防ぎ、長期的な口腔内の健康を維持します[3]。

モンソン球面については、咬合の安定性を最大化するための基本的な理論となります。この理論に基づいて作られた咬合面は、咬合の安定性を高め、咀嚼効率を向上させます。また、適切なモンソン球面は、歯の摩耗を防ぎ、長期的な口腔内の健康を維持します[4]。特に日本人の場合、少し半径を変えることが重要とされています[5]。

これらの理論が具体的にどのように臨床現場に役立つかを理解することで、患者さん一人一人に最適な治療法を選択し、実施することが可能になります。そしてそれは、患者さんの口腔内の健康と快適さを最大限に高めることに繋がります。

Written with Chat GPT

参考文献:

1. Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. 7th ed. Mosby, 2012.

2. Christensen LV. The Christensen phenomenon revisited. J Oral Rehabil. 1993;20(5):491–500.

3. Harper RP, de Bruin H, Burcea I. Muscle activity during mandibular movements in normal and mandibular retrognathic subjects. J Dent Res. 1997;76(7):1477–1486.

4. Monson GS. Applied Mechanics to the theory of mandibular movements. Dental Cosmos. 1920;62:1173–1197.

5. Kagaya K, Minami I, Nakamura T, Sato M, Ueno T, Igarashi Y. Three-dimensional analysis of occlusal curvature in healthy Japanese young adults. J Oral Rehabil. 2009;36(2):88–94.

2023年6月30日

モンソン球面という概念は、補綴医学における一つの基礎理論であり、咬合の理想的な形状を示すとともに、咬合平面分析にも重要な役割を果たします。私たち補綴医が最も敏感に注視するこの理論は、咬合の安定性や口腔機能の改善を指導する一方で、その破綻は口腔内に破壊的な力をもたらします。
具体的には、モンソン理論によれば、全ての咬頭(上下の歯が接触する部分)は、一つの大きな球面上に存在するとされています[1]。これは咬合器においても再現され、それぞれの歯の咬頭がこの球面上に配置されることで、理想的な咬合状態が作り出されます。
この咬合器は、具体的な咬合の分析と診断を行うためのツールであり、咬合平面分析が付属しています。これを利用することで、患者の咬合状態を精確に再現し、その上で理想的な咬合を形成するための治療計画を立てることが可能になります[2]。
しかし、臨床上最も重要視されるのは、患者の口腔内を直接観察し、目で見て異常があるかどうかを判断することです。モンソン球面が破綻している場合、食いしばり習癖や歯ぎしりによって咬頭が異常に削れ、モンソン球面が逆向きの球面(アンチモンソン)となってしまうと、歯列に破壊的な力が作用し、咬合の不調や咀嚼困難、顎関節症や歯の損耗など、様々な問題を引き起こす可能性があります[3][4]。
このように、モンソン球面は咬合の理想的な状態を示す一方で、その破綻は口腔内の健康を脅かす可能性があるため、臨床における評価や診断において重要な役割を果たします。私たち補綴医は、これ
を理解し、適切な治療計画を立てることで患者の口腔内の健康と生活の質を向上させる役割が求められています。
Written with Chat GPT
参考文献:
1. Monson GS. Applied Mechanics to the theory of mandibular movements. Dental Cosmos. 1920;62:1173–1197.
2. The glossary of prosthodontic terms. J Prosthet Dent. 2017;117(5S):e1-e105.
3. Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. 7th ed. Mosby, 2012.
4. Lopes SLPC, Costa ALF, Gamba Tde O, Flores-Mir C, Moyses MRB. Monson's sphere in human dentate and edentate Brazilian subjects: An anthropometric study. J Prosthet Dent. 2017;118(5):665-670.

2023年6月30日

当然ながら、理想的なモンソン球面を達成するためには、各患者の口腔状況に応じた個々の対応が必要となります。そして、その一環として、私たち補綴医は、患者の咬合状態を視覚的に評価し、そして対応するための治療計画を立てるという重要な役割を果たしています。

特に、私たちが注意深く観察しなければならないのが「アンチモンソン」状態です。これは、食いしばり習癖や歯ぎしりによって、咬頭が異常に削れ、理想的なモンソン球面が逆向きの球面となってしまった状態を指します。この状態では、歯列に破壊的な力が作用し、咬合の不調や咀嚼困難、顎関節症や歯の損耗など、様々な問題を引き起こす可能性があります[1]。

咬合器に付属する咬合平面分析を利用することで、このような異常な咬合状態を視覚化し、どのような治療が必要であるかを判断することが可能となります。例えば、異常に削れた歯がある場合、それを補うための補綴物の設計や、不適切な咬合接触を改善するための矯正治療などが考えられます[2]。

また、咬合器を用いて患者の咬合状態を模型上で再現し、その上で理想的な咬合を形成するための治療計画を立てることが可能です。これは、実際の治療のガイドラインとなり、患者に対する説明材料ともなります。

ただし、全ての患者が理想的なモンソン球面に完全に一致するわけではないため、患者一人ひとりの口腔状況に応じて最適な治療計画を立てることが求められます。そのためにも、我々補綴医は常に最新の学術研究を追い求め、それを臨床に反映させる努力が必要です。

Written with Chat GPT

参考文献:

1. Schuyler CH. The function and importance of incisal guidance in oral rehabilitation. J Prosthet Dent. 1955;5(4):417-29.

2. Wassell RW, Adams N, Kelly PJ. The occlusal appliance for tooth wear: design and fitting. Br Dent J. 2008;205(9):499-507.

2023年6月30日

タイトル:スピーの湾曲:その理解と歯科補綴物への影響

咬合学について考えるとき、補綴医にとっての最大の挑戦は理論と実践の接続でしょう。そしてその一つ、スピーの湾曲について詳しく説明し、その重要性と具体的な臨床への応用について掘り下げていきましょう。

スピーの湾曲とは何か、という質問から始めましょう。スピーの湾曲とは、咬合面が描く湾曲を指します。具体的には、咬合面が歯列の中央から側方へ移動するにつれて下降する形状を示します[1]。正面視では、上顎の後歯が描く半円形のカーブを形成します。スピーの湾曲は咬合バランスの維持や効率的な咀嚼動作を可能にするための重要な要素です[1,2]。これは当然、歯科補綴物の設計にも重要な影響を及ぼします。

では、スピーの湾曲が強すぎるとどうなるのでしょうか。補綴物に対する過剰な負荷がかかり、それが補綴物の破損や寿命の短縮を引き起こします。これは特に親知らずを含むブリッジで顕著です。強すぎるスピー湾曲を持つこのタイプのブリッジは、半径が小さすぎるために、歯列に破壊的な力がかかってしまいます。さらに、この力はブリッジだけでなく、土台となる歯にも影響を及ぼします。結果として、このような補綴物は期待される寿命よりも早く失敗することが多いのです。

このような状況を避けるためには、補綴物の設計と調整の際にスピーの湾曲を適切に考慮することが重要となります。適切なスピー湾曲を持つ補綴物は、機能的で長寿命であり、患者の口腔内の健康を維持すること

に寄与します[1,2]。また、患者の自然な咀嚼動作を妨げることなく、より快適な口腔機能を提供します。

しかし、この理論を実際の治療に適用するには、より深い理解と経験が必要となります。補綴物の設計におけるスピーの湾曲の考慮は、形状、大きさ、位置だけでなく、個々の患者の咀嚼動作や咬合力にも影響を受けます。これらをすべて考慮に入れた上で、最適な設計を行うことが求められます。

最後に、スピーの湾曲の理解と適切な管理は、補綴物の寿命を延ばし、患者の口腔内の健康を維持する上で重要な要素であることを再確認しましょう。それは単なる理論ではなく、患者の生活の質に直結する実践的な課題であることを忘れてはいけません。

これが今日のテーマ「スピーの湾曲」についての詳細な探求でした。補綴医として、理論と実践の間のギャップを埋め、患者に最善のケアを提供するために、これらの基本的な理論を理解し、適切に応用することが重要です。

Written with Chat GPT

参考文献:

[1] Okeson, JP. (2003). Occlusion and functional disorders of the masticatory system. Dental Clinics of North America.

[2] Ash, M., & Ramfjord, S. (1995). Reflections on the Michigan splint and other intraocclusal devices. Journal of the Michigan Dental Association.

 

2023年7月1日

 

中心位:全顎的補綴治療の重要な考慮点
 
全顎的補綴治療において、特に重要な概念の一つが中心位(Centric Relation)です。これは、上下の顎関節円板が最も安定した位置関係を示す位置を指す用語として広く使用されます[1]。しかし、この中心位を正確に理解し、その採得に成功することは、全顎的補綴治療を進める上で重要なステップとなります。では、中心位とは具体的に何を指し、その採得はどのように行われるのでしょうか?
 
中心位は、下顎が可能な限り最も前上方にある、またはそれに近い位置を示します。その位置で、顎関節の円板(ディスク)と顎骨の凹部(フォッサ)の関係が最も安定します。そのため、この位置を理解し、その採得を行うことは、顎関節の健康を維持し、全顎的補綴治療の成功を確実にする上で重要です[2]。
 
中心位の採得には、様々な方法が存在します。その中で、広く認知されているのがドーソン法です。ドーソン法は、患者の下顎を治療者がゆっくりと閉じる方向へと導くことで中心位を探し出すマニピュレーション技法を用います[1]。しかし、ドーソン法以外にもリーフゲージテクニック、チンポイントガイダンステクニック、マウスピースを用いて修正する方法など、多数の採得方法が開発されています[3][4][5]。
 
リーフゲージテクニックでは、リーフゲージと呼ばれる特殊なツールを用いて、患者自身に中心位を探し出させます[3]。チンポイントガイダンステクニックは、治療者が患者の下顎を指でゆっくりと導くことで、患者自身が中心位を感じ取ることを可能にします[4]。また、マウスピースを用いて修正する方法では、中心位の微調整をマウスピースを介して行います。この方法は、特に顎関節疾患や咬合異常が存在する場合に有用であるとされています[5]。最も当院で用いられる方法です。
 
これらの中心位の採得法の選択は、治療者の経験と技術、患者の具体的な症状や状態、そして治療の目標によって決まります。重要なことは、中心位が全顎的補綴治療における治療計画の基礎となり、治療の成功に大きく寄与するという事実を理解することです。
 
次回のブログでは、中心位の他に考慮すべき全顎的補綴治療の重要な要素について詳しく解説します。それでは、次回まで健康に、笑顔で過ごしましょう。
 
Written with Chat GPT
 
参考文献
 
[1] Dawson, P. E. (2006). Functional Occlusion: From TMJ to Smile Design. Mosby Elsevier. [DOI: 10.1016/B978-0-323-02824-5.50010-9]
 
[2] Türp, J. C., & Greene, C. S. (2001). Dental Occlusion: A Critical Reflection on Past, Present and Future Concepts. Journal of Oral Rehabilitation, 28(6), 543–553. [DOI: 10.1046/j.1365-2842.2001.00736.x]
 
[3] Lucia, V.O. (1964) A technique for recording centric relation. J Prosthet Dent, 14:492-505.
 
[4] Long, J.H. (1973) The chin-point guidance technique: an aid to accurate centric relation records. J Prosthet Dent, 30: 456-462.
 
[5] Silverman, M. M. (1971). The use of a deprogrammer in occlusal therapy. J Prosthet Dent, 26(3), 268-278. [DOI: 10.1016/0022-3913(71)90257-8]

2023年7月3日

全顎的補綴治療は、患者の口腔内全体を考慮に入れた治療プロセスであり、その実施には個々の患者のニーズに対応するための詳細な計画と多様な技術が必要となります。具体的な術式や方法について更に詳しく解説していきましょう。

まず、患者の一般的な生活習慣や健康状態を理解するためには、医歴や生活習慣の詳細なインタビューが欠かせません。これにより、患者が抱える問題やリスクを特定し、それに対応する適切な治療計画を作成することが可能となります[7]。

咬合接触状態の評価には、咬合紙や咬合蝋が用いられますが、当院ではさらに進んだ技術を用いています[8]。具体的には、CERECシステムを使用してデジタルで咬合構築を行い、より正確で詳細な情報を提供することが可能となっています。

患者の期待値を理解するためには、治療開始前のカウンセリングが不可欠です。この中で、患者のニーズや期待、理解度、そしてコミットメントを評価し、それに基づいて治療計画を調整します[11]。

また、補綴物の種類やデザインの選択には、口腔内の状態だけでなく、患者の生活習慣や、好み、予算等も考慮に入れます。一人一人の患者さんに最適な補綴物を選択し、製作することが、全顎的補綴治療の成功につながります[12]。

さらに、全顎的補綴治療のプロセスでは、口腔内の各部位の状態を評価し、可能な限り自然な形状と機能を回復させることが求められます。そのため、口腔外科医、歯科衛生士、歯科技工士などと密接に協力しながら治療を行います[6]。

全顎的補綴治療は、患者の口腔内の健康と機能を改善し、美しい笑顔を提供するための治療方法です。これらの要素全てを考慮した詳細な治療計画とその適切な実行が不可欠です。

Written with Chat GPT

**参考文献**

 

[7] Greenberg, J., Laster, L., & Listgarten, M. A. (2006). Preventive Periodontology: A Practice Manual. Quintessence Publishing.

 

[8] Dawson, P. E. (2011). Functional Occlusion: From TMJ to Smile Design. Elsevier Mosby.

 

[9] Kerstein, R. B. (2001). Disclusion Time Reduction therapy with immediate complete anterior guidance development to treat chronic myofascial pain-dysfunction syndrome. Quintessence International, 32(7), 535-547.

 

[10] Proffit, W. R., Fields, H. W., & Sarver, D. M. (2018). Contemporary Orthodontics. Elsevier.

 

[11] Bader, J. D., & Shugars, D. A. (2006). The evidence-based practitioner: applying research to meet patient needs. Journal of the American Dental Association, 137(12), 1665-1670.

 

[6] Cohen, B., Pagni, S., & Finkelman, M. (2013). Interdisciplinary Treatment Planning: Principles, Design, Implementation. Quintessence Publishing.

 

[12] Thompson, J. Y., Anusavice, K. J., Naman, A., & Morris, H. F. (2006). Fracture surface characterization of clinically failed all-ceramic crowns. Journal of dental research, 85(10), 902-906.

2023年7月5日

歯科の世界において、咬合の考え方は時間とともに進化してきました。ここでは、咬合湾曲、咬合平面、咬合位など、オールドファッションな咬合の理論に焦点を当てて見ていきましょう。

1. **咬合湾曲**

咬合湾曲は、上下の歯が噛み合ったときの歯列のカーブを指します。この湾曲は、顎の動きと同期していて、効率的な噛み砕きと発音を可能にします。オールドファッションな考え方では、理想的な咬合湾曲は「ウィルソン曲線」や「スピー曲線」に基づいて形成されるとされていました[23]。しかし、現代では個々の患者の顎の動きや歯列に合わせて調整することが求められています。

2. **咬合平面**

咬合平面は、上下の歯が噛み合ったときに形成される平面を指します。これは食物を効率的に噛み砕くために重要な役割を果たしています。オールドファッションな考え方では、咬合平面は歯列全体で均等な接触を持つことが理想的とされていました[24]。しかし、現代の理論では、患者ごとの顎の形状や咬合力、咬合習慣などを考慮に入れて、個別に最適化された咬合平面を形成することが重要とされています。

3. **咬合位**

咬合位とは、下顎が自由に動ける最も安定した位置を指します。オールドファッションな考え方では、「中心位」が理想的な咬合位とされていました。しかし、現代では患者個々の咬合習慣や歯の形状、顎の関節の位置などを考慮に入れて最適な咬合位を定めることが一般的になりました[25]。このために、各種の誘導法やテクニックが用いられ、デジタル技術を活用することも増えています。

これらの考え方の違いは、オールドファッションな考え方が一般的な理想像を提唱するのに対して、現代の考え方が個々の患者の状態や需要に合わせた個別化を重視するところにあります。

私たち歯科医療者は、これらの古典的な知識を基にしつつも、科学的な研究結果や技術進歩を取り入れることで、患者一人ひとりに最適な治療を提供するように努めています。

Written with Chat GPT

**参考文献**

[23] Okeson, J. P. (2007). Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. Elsevier Health Sciences.

[24] Ash, M. M., & Ramfjord, S. P. (1995). Occlusion. WB Saunders.

[25] Dawson, P. E. (2006). Functional occlusion: from TMJ to smile design. Mosby.

 

2023年7月8日

全顎的補綴治療の際に参考にされる、咬合湾曲、咬合平面、咬合位についての考え方は、時代とともに大きく変化しました。この記事では、オールドファッションな咬合の考え方を掘り下げ、現代の臨床にどのように反映されているかを探ります。

**1. 咬合湾曲とその重要性**

咬合湾曲とは、短い言葉で言えば、上下の歯列が噛み合ったときに作られる湾曲を指します。この湾曲は人間の顎の動きと同期しています。つまり、顎が動くとき、咬合湾曲もそれに合わせて動きます。そのため、咬合湾曲は食物を噛む動作や発話などにおいて、大変重要な役割を果たしています。

オールドファッションな考え方では、理想的な咬合湾曲はウィルソン曲線やスピー曲線に従うべきだとされていました。しかし、現代の歯科医療では、一人ひとりの患者さんの咬合状態に合わせて、個別に調整することが求められています[1]。

**2. 咬合平面の理解**

咬合平面とは、上下の歯が完全に噛み合ったときに形成される平面を指す用語です。咬合平面は食物を効率的に噛むために重要な役割を果たしています。

過去の歯科の世界では、咬合平面は歯列全体で均等な接触を持つことが理想的とされていました。しかし、現代の歯科医療では、患者さん一人ひとりの顎の形状や咬合力、咬合習慣などを考慮に入れて、最適な咬合平面を形成することが求められています[2]。

**3. 咬合位とその意義**

咬合位は、下顎が最も安定し、自由に動ける位置を指します。咬合位は人間が食物を噛む際や話す際に必要となり、そのために様々な咬合位の採得法が存在します。

オールドファッションな考え方では、「中心位」が理想的な咬合位とされていました。中心位は下顎が最も安定し、筋肉的なバランスが取れた位置で、ドーソン法やリーフゲージテクニックなどを用いて採得されます[3]。

しかし、現代の歯科医療では、患者さん一人ひとりの咬合習慣や歯の形状、顎の関節の位置などを考慮に入れて、個々に最適な咬合位を決定することが一般的になりました。そのために、各種の誘導法やテクニックが用いられ、デジタル技術を活用することも増えています[3]。

**結論**

咬合湾曲、咬合平面、咬合位という3つの概念は、全顎的補綴治療において非常に重要な要素です。過去の考え方が現代の治療にどのように反映されているかを理解することで、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供するための視点を得ることができます。

Written with Chat GPT

**参考文献**

[1] Okeson, J. P. (2007). Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. Elsevier Health Sciences.

[2] Ash, M. M., & Ramfjord, S. P. (1995). Occlusion. WB Saunders.

[3] Dawson, P. E. (2006). Functional occlusion: from TMJ to smile design. Mosby.

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布も予約可能です

047-711-1805

診療時間

 
午前 × ×
午後 × ×

午前:8:30~12:30
午後:13:30~17:30
△:13:30~16:30
休診日:木曜・日曜・祝日
2023年4月1日より、営業時間が変更となりました。

047-711-1805

〒279-0041
千葉県浦安市堀江6-1-43

・JR京葉線「新浦安駅」からの場合
浦安おさんぽバス舞浜線「舞浜駅」行き「浦安郵便局」停留所より徒歩1分

・地下鉄東西線「浦安駅」からの場合
東京ベイシティバス富岡線「舞浜駅」行き「市役所入り口・郵便局前」停留所より徒歩1分
東京ベイシティバス市役所線「市役所前・舞浜駅」行き「東野一丁目」停留所より徒歩1分

・JR京葉線「舞浜駅」からの場合
東京ベイシティバス市役所線「浦安駅入口」行き「東野一丁目」停留所より徒歩1分